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君のいない夏がまた来る

  • 執筆者の写真: あめ
    あめ
  • 2022年5月10日
  • 読了時間: 4分

こんにちは。あめです


5月になりました。暦の上では夏です。夏が来ましたよみなさん。千葉高の校舎をフライパン打ち鳴らして練り歩いて夏が来たぞ!と叫ぶだけの集団があったらなあ、と思います。あったらなあ、世も末


後輩もこの部ログを目にすることがあるかもしれないと途端に緊張してきました。お恥ずかしながら、フォークソング部員として胸張って先輩面できるような人間ではないので……


でも後輩や先輩方、そして同級生と同じく、音楽が好きだという気持ちは持っているので、今回も部ログを書かせて頂こうと思います。お付き合いください


✍️


音楽をするってどういうことなんだろう、と、よく考えるんです。「音楽をするのが好き」と「音楽を聞くのが好き」ってどう違うんだろうとか、結局音楽をしてどうなるのか(どうにもならないのか)とか


今日は「音楽を聞くのが好き」ということについてです


わたし、音楽を聞くのはどちらかというとあまり好きではなく(フォークソング部員としてあるまじき!!!)、「音楽を聞くのが好き」と公言している人たちのことを羨ましく思うことがあります


その気持ちはたまに、羨ましさを超えて、理不尽な憎悪になります。そんな軽い気持ちで好きって言っちゃっていいの!?と、謎のもやもやを抱くわけです。あいつ彼女のこと何も知らないくせに(=僕の方がよく知ってるのに)恋に落ちていつのまにか二人で結ばれてるの!?みたいな。めんどうくさいヲタクだ


要約すると、わたしの頭を時たま雷のようによぎるのは、自分の方が音楽のことを好きなのに軽々しく好きだと言わないでもらいたい、というなんとも自己中心的な思考なのです


でも前述した通り、わたしは音楽を聞くことがあまり好きではないんですね。新たに出会う音楽を聞くときは身構えるし、音楽を聞きすぎた日はずっと頭の中で曲が回っていて眠れないし、なんか怖いんです


それでも音楽自体は好きなので、ちょっぴりどこかつらいんです。音楽って聞くことから始まるのに、それがうまくできないから


自分ができないことをなぜ彼らはできるんだ、と妬み、それは彼らが音楽を単に消費しているだけだからだろう、とかいうもっともらしい理由をつけて、うまくできないことに苛立つ自分を落ち着かせているのです。音楽を聞くのが好きと言っている人たちのことが嫌いなわけではないのですが、たまにこのような思いがふと出てきて、恐ろしくなります。狭すぎる人間性。狭い範囲の音楽しか聞いてこなかったからそんな風にしかならないんだろう


この世の全てを愛することができる存在になったら、わたしは真っ先に音楽から愛することを始めますよ。それほど執着している。執着を捨ててもなお執着する


それほどにわたしは音楽が好き(であり、叶わない恋をしている)なのですが、上記で述べたような人間であるがゆえに、あらかじめ音楽との間には厚く高い壁を何重にも作っています。音楽を塀で囲おうと思ったら自分が囲まれたようなもの


その厚い壁の外から漏れ聞こえてくる曲を二つ紹介して、今日はお暇しようと思います

👋


雨晴るる / ヨルシカ - Spotify


ヨルシカのアルバムの中で、ちょうど今の時期、5月あたりに聞きたくなるのは、わたしにとってはエルマです


この曲、雨晴るるもエルマに収録されています。n-bunaさんと言えば夏!ですが、このアルバムは夏ではないが春ではない、かと言って梅雨と言い切るには尻込みするような季節の雰囲気があると思っています


雨晴るるは四分より二分で乗るようなメロディになっていて、水面の波紋とか岸に寄せる波とか、何かしらの水が寄せ返す動きを連想させられます。歌詞には「君のいない夏がまた来る」という一節もあります。去っていった夏がまた来てしまう、まるで波のように


これは独り言:なんで季節って巡るんだろう、巡ってるだけ豊かでありがたいとは思うけど、いつも、またか、またか、の繰り返し



FUTURE / CHAI - Youtube Spotify


冒頭から流れる少年の声でわたしは恋に落ちました。一瞬でこの曲を好きになりました


それだけではなくて、和音でシンプルに攻めてくる感じが好きです。緊張と緩和がはっきりと繰り返されるこのハーモニーに、人生の山と谷みたいなものを見出したい


歌詞は一見すると明るいのですが、べらぼうに無邪気なわけではありません。個人的に一番好きなフレーズは、「恥じた過去には おやすみのキスを」の部分


元気をもらいたいような状況にあるときって、いつも元気で、元気じゃなかったことが無さそうな人よりも、痛みを知っている人からもらう慰めの方が心に来ませんか? 時々挟まれる胸がきゅっとするような和音と、含みのある歌詞が、そっとわたしを優しく包み込んで、未来へと背中を押してくれるのです

 

 

 

おわり

 
 
 

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