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二月のプレイリスト🎶

  • 執筆者の写真: あめ
    あめ
  • 2023年3月19日
  • 読了時間: 10分

おはよう!あめさんです


お気に入りの曲について一つひとつ熱く語るのが、最近部ログで流行っているらしいので、今日はわたしもやってみようと思います。今まで好みを開けっぴろげにするのがなんとなく恥ずかしくてやってこなかったのだけど、あと数回しかブログ書けないかもだし、後悔しないうちに書かないといけないなあと


あと何回ブログ書けるのかなって考えるとさみしー。ちなみに今回はあめさんの八つ目の記事です。二桁は乗りたいな



🍬



では本題へ。わたしはお気に入りの曲に順位とかつけられない(ランキング付けした次の日には昨日の自分との解釈違いを必ず起こしてキレ散らかすため)ので、どうしようかなと思ったのですが、いい方法を見つけました。最近、二月のプレイリストという短歌連作を文学部の部誌に出したので、それと絡めて曲を紹介していこうと思います。迷案だ〜


わたしのお気に入り曲というのは、歌詞が共感できるから好きというわけではないことが多くて、歌詞やメロディが脳に残るから好き、という方が多いです。何回も思い出しているうちに、共感は後からついてくる。いかに記憶の棚の取り出しやすい位置の引き出しに置いてあるか、他の言葉から連想して紐付けして引き出しを探し当てられるか、ということなんですね。ウェブサイトをブックマークするのと同じで。だからなに、まあその、今回(というかどの記事でも)わたしが持ってきた曲は連想ゲームの結果なので、わたし自身と超絶深い関係があるかと言えばそうでもない……←これだから、あんまり音楽に対する思い出がない


とにかく、短歌に限らず言葉と音楽を組み合わせると奥行きが出て立体的になっておもしろいので、それを味わっていただければと思います


連作8首はこちら。わかりやすいように番号を振ってあります


1 春が来る予感などなくポケットに絡まったままイヤホン突っ込む 2 相対はあいたいとも読むことを知る あなたが教えてくれた曲から 3 アーギュメント、バレンタインチョコ売り場にて脳裏に浮かぶ顔に対して 4 続いては二月十四日火曜日千葉県千葉市の降涙予報 5 永遠を誓うというより毒になることを誓って詩を書いている 6 降車する駅間違えてaiko聞くこの世で五番目に長い五分 7 なんで誘ってくれたの、ってなんでもないような笑顔で聞かれ春泥 8 誰のことも愛せなくても地の果てでいつか冷たくなるわたしたち


一首ごと、思いついた曲を気ままに挙げていきたいと思います

ではやっていきましょうー



🍬



1 春が来る予感などなくポケットに絡まったままイヤホン突っ込む

これを詠んだ2月の初旬は本当に寒かった。本当に今年も桜が咲くのか?って毎冬思うけど、いつのまにか夏になってて、超暑くてがんがんクーラー点けて、これ本当に今年も冬くるのかなって思うんです。氷河期って本当にいつかくるんでしょうかね


IN PINK - CHAI / Spotify Youtube

わたしにとっての春の曲といえばこちら。MVがめちゃめちゃ桜でかわいいのよ➰ この曲はどちらかというと、春は来ない……メソメソ というよりは、ウチらに春が来ないわけないじゃ〜ん雪解けイェーイ🤟 という方向性の曲です。CHAIはこの曲が収録されている「WINK」というアルバムのあたりから日常によくなじむような音楽をたくさん発表していて、わたしの日々を色々とサポートしてくれます。「Pink gonna show you the way」←そう言ってくれて ほんとうに ありがとう…… ちょっと、本当に好きな曲を前にすると語彙が消失して怪文書になってしまうので、ここらで次の短歌へ移りたいと思います



2 相対はあいたいとも読むことを知る あなたが教えてくれた曲から

相対の読みが「そうたい」だけではないことを初めて知ったとき、そんなのアリ?って思いました。「あいたい」はビジネスの世界ではよく使われるそうです

さて、この一首については三曲引きたいと思います……


負け犬にアンコールはいらない - ヨルシカ / Spotify

わたしにとって「会いたい」という言葉と結びついている曲はこの曲です。「会いたい好きです堪りません/とか誰でもいいのに言っちゃってんのがさ、わかんないね」と一番で歌って、二番では「最低限の荷物を固めて/あなたに会いに行こうと思いました/堪んないね」と歌っている。他人のことを笑っておきながら、自分も似たようなことをしている、という描写でしょうか。他人を笑うということは必然的に自分のことも笑うことになってしまうような気が、わたしはしています。犬がぐるぐる輪を描いて一人でずっと走っているような。他人の尻尾を追いかけ回しているのかと思ったら自分の尻尾だったという犬。そのように連想される景色も、「負け犬」というタイトルの言葉に結びついてきます


夢に現 - あたしたちタピオカ / Spotify

「相対心理が/私を掴み離さないんだわ」←初めて聞いた時「会いたい心理」かな?と思ったら「相対心理」でした。わたしが初めて相対の湯桶読みを知ったのは実はこの曲です。無知な中学生時代を送ってきたものです。この曲は夢がキーワードです。わたしは夢といえば小野小町の和歌「うたた寝に恋しき人を見てしより夢てふものは頼みそめてき」を思い出します。夢って本当、最悪だ。夢を見ている自分が最悪、「夢も(現も)本当になればいいけど」とか思っちゃう自分が最悪、「夢てふもの」を「頼む」自分が最悪…… そう思いませんか? 夢の中で好きな人に会って、夢の中では喜べたとしても、目が覚めた時に、わたしはわたしが生み出した相手の虚像に縋っていただけなのかと自覚すると居た堪れなくなりませんか? わたしが好きなのはその人そのものではなくてわたしの中にある幻影なのではないか、と。最悪ですね。でもしょうがないですね、人間はそういうものだから


キャスパー - Cody・Lee(李) / Spotify Youtube

「そんな音楽も聴くようなったんだね/ってクールに言うけれど/本当はもやもやしている/誰に教えてもらって好きになったとかは/知りたくないんだよ」周りの人がどうやってその曲を知ったのか、興味はあるんだけれど聞きたくはない、ということがよくあります。わたしは能動的に好きな曲を探しに行くことはあまりなく、ライブでやることになったアーティストの別の曲がSpotifyのプレイリストに自動で追加されていて好きになる、という感じで、他人が聞いていた曲から好きな曲が見つかるタイプです。この曲中の女の子はキリンジが好きらしいんですが、そうやって自分はこれが好き!というのを元から持っている人は羨ましいなあと思います



3 アーギュメント、バレンタインチョコ売り場にて脳裏に浮かぶ顔に対して

2月前半のデパートの催事場は軒並みチョコレート店で埋まりますよね。そういう時に詠みました


横顔 - aiko / Spotify

「電話が鳴る度に横顔が浮かぶのは/やっぱり少し切ない」日常のふとした瞬間に他人の顔が浮かぶということは、その人は結構自分にとって重要な人物であることを意味すると思うんですよね。この曲はストレートに相手の大切さとか特別さを伝えていていいなあと思います



4 続いては二月十四日火曜日千葉県千葉市の降涙予報

東京は雨 - ジェニーハイ / Spotify

続いてはお天気です➰ってテレビでよく聞くよなあと思って詠みました。そのフレーズの「お天気」という言葉だけで「天気予報コーナー」を表してしまう柔軟さが好き。ジェニーハイのレポートによれば東京は雨です




5 永遠を誓うというより毒になることを誓って詩を書いている

レプリカント - ヨルシカ / Spotify

「人を呪う歌が描きたい/それで誰かを殺せればいいぜ」←わたしはこの歌詞に呪われています。俺も人を呪う歌を書いてこうと思いました。そう考えると、この曲の主体は成功したなあと思います。悔しい。この曲はサビとサビじゃないところの音楽の温度差?が結構あって好きです。Aメロからだんだん登場する楽器が増えていって、サビで全員集合する感じ。登場時のスポットライトの当て方がうまいというか、舞台みたいっていうか


6 降車する駅間違えてaiko聞くこの世で五番目に長い五分

下校しているとき、疲れてると、自宅の最寄り駅で降りるのを忘れて隣駅まで行ってしまうということがたまにあります。寝てるわけじゃなくて、起きてるのに、なんでかぼーっとしてて、気づいたら隣駅なんですよ。しょぼんとして反対側のホームから逆方向の電車に乗ろうと思ったら、その電車も全然来なくて、あーあ、なんでこんなことに、という、短歌です

ちなみに、この世で一番短い五分は、おでかけするために東京メトロ東西線の列車がホームに来るのを待っている五分間です。あの五分、すぐ来る


ちょうど5分のaikoの曲(二人 / Spotify)を紹介しようと思ったら前回の記事で紹介しちゃってた~😉 ので、別のお気に入りのaikoを引きます


恋をしたのは - aiko / Spotify Youtube

悩んだけど6分あるこの曲を選びました。5分じゃなくてすみません。aikoのヴォカリーズが好きなので、イントロのところめちゃ好き。初めてaikoのアルバム見た時、どの曲も尺長めだなあと思いました。でも5分でも6分でもあっけなく終わっちゃうから不思議なんだよな➰ 曲のどの部分を切り取っても濃密だからだと思う。正直aikoの曲の全てを理解することは17ちゃいには難しいのですが、何回も歌詞を反芻させているとちょっと分かってくるようなこともあります。aikoの歌詞は、一旦は理解できたとしても、分かったことに対して批判したり共感したりを繰り返して、抱えて生きていかないといけないような気がする。aikoって一生を共にできるアーティストなのでは、と最近思います。「伝えたかった事は今も昔も同じだよ/Darling/迷わぬよう歩いていけるたったひとつの道標」←17歳に昔も何もないからな……80歳になったら分かるかなあ



7 なんで誘ってくれたの、ってなんでもないような笑顔で聞かれ春泥

春風 - くるり / Spotify Youtube

この7の短歌と「春風」は強い関連があるわけではないのだけど、春泥という4音を春風にするか迷っていたので選びました。春風より春泥の方が響きが少し都会的で、ぬかるんだ泥の感じが主体の心境の複雑さを表せると思ったから、春泥という言葉にしました。なんで誘ってくれたの、って、あめさんはアジア一の純真なので好意がなきゃ誘わないだろうと思ってしまいますけれども


というわけで、どうぞ……🎶↓


アジアの純真 - PUFFY / Spotify Youtube

この曲はアウトロの最後のクラシックにありそうなキメキメのフリからの解決が、超超超安心できて盛り上がるし、もう、スタンディングオベーション……してやられたという感じ!あとYoutubeのこのMVすごくあたたかいきもちになる



8 誰のことも愛せなくても地の果てでいつか冷たくなるわたしたち

この歌を一番最後に置いたのは、祈りみたいな気持ちで詠んだためなのですが、意図せず暗い幕引きになってしまったかもしれないなあと思わなくもないです。毎朝体温計ってると、生きている人間ってほんとうに36℃もあたたかいのか……と思いませんか?ずーっと寝て一日を溶かそうが、36℃くらいは発熱しているんですよ。そしてみないつか腐敗するのだと、人類史の結末は決まっている。結末が決まっていると安心するよね、数学の証明問題とかさ


江ノ島電鉄(2022) - Cody・Lee(李) / Spotify

ハイウェイ - くるり / Spotify

2曲とも旅っぽい曲だよ➰ わたしの精神の理想の最期のイメージは、南極(わたしが思う果て地)で野垂れ死になので、遠くへ行けそうな曲を選んでみました。Cody・Lee(李)の江ノ島電鉄はイントロのギターがかわいくてスキップみたいで良い。サビの歌詞をリフレインするところで楽器の音がだんだん厚く広がっていくのも素敵。くるりのハイウェイはわたしがくるりで一番最初に好きになった曲なんですけど、やっぱり江ノ島電鉄と同じでパートがだんだん増えていくところが本当に素敵なんですよね。新天地と出会って自分の世界が広がって、新しい仲間がだんだん増えていく……という感じがしてあたたかい気持ちになる



🍬



まとめるとこんな感じでした~

8首しかないのに10曲以上もあるの、ちょいおかしいな


IN PINK - CHAI

負け犬にアンコールはいらない - ヨルシカ

夢に現 - あたしたちタピオカ

キャスパー - Cody・Lee(李)

横顔 - aiko

東京は雨 - ジェニーハイ

レプリカント - ヨルシカ

(二人 - aiko)

恋をしたのは - aiko

春風 - くるり

アジアの純真 - PUFFY

江ノ島電鉄(2022) - Cody・Lee(李)

ハイウェイ - くるり


見ていただければ一目瞭然だが、aikoヨルシカくるりCody・Lee(李)が好きです


お付き合いいただいてありがとうございました!それではまた~

 
 
 

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