最強のスリーピースバンド
- 太田
- 2022年3月13日
- 読了時間: 3分
スリーピースバンドってカッコいいですよね。
まずステージ上での構図。
三角形の各頂点に位置してるのが、それぞれ孤高って感じでいいですね。
そして、最小限の楽器でいかに最大限の表現ができるかに挑み続ける姿勢、
この部分は音楽やってる人間にとっては尊敬でしかないです。
今日はそこの部分にキワキワまで挑み続けたゆらゆら帝国というバンド(曲)を紹介したいと思います。
本題に入る前に、キワキワまで挑み続けたというところについてなんですが、
ゆらゆら帝国は解散時に「ゆらゆら帝国は完全に出来上がってしまった」という言葉を残してます。
ラストアルバムとなった「空洞です」この作品以上のものを作れないから解散、
というキワキワまで行き過ぎた結果解散となったバンドなんですね。
実際「空洞です」というアルバム、邦楽名盤ランキングみたいな企画のどの媒体でも上位に来ていて、ゆら帝の中で最高傑作とされているんですが、
ラストアルバムが最高傑作となるアーティスト、これはマジでいないです。
非常に稀有なバンドだと思います。
もう本当にキワキワのキワキワだからこそなんですね。
ゆら帝の中でも非常にポップな曲だと思います。
この曲はギターの柔らかさが凄く良い味を出してます。
弾き切らないみたいな感じのギターで凄く新鮮だと思います。
そして後半にかけて盛り上がっていくのがやはり最高です。めちゃくちゃカッコいい曲です。
怪しさ満点なのに超カッコいい曲です。
もうそれは新しいジャンルなんじゃないですか???
あと、ゆら帝のリフって気持ちいいんですよね。カッコいいというよりは、酔いが回ってくるような感じですかね。
明るいようで悲しくて怖い曲です。色んな感情が渦巻く曲ですね
。
メロディアスな曲でそこだけ切り取れば明るい曲なんですが、オルガンの音色やボーカルの
坂本さんの歌い方は物悲しく、印象的なファズギター、感情を殺したようなドラム、
そして歌詞
に不穏な感じを抱きます。
そして、この曲では後半に子供たちの合唱が入るんですが、このフワフワとした恐ろしさが
たまらないです。
ライブバージョンが最高です。スタジオ版もいいですが、、、
この曲11分ある内の10分ぐらいずっと同じベースラインをなぞってるんですが、それで曲の中にどんどんのめり込んでしまいます。
後半に掛けてギターとドラムの主張が強くなり、段々リズムも曲の中から無くなり混沌とした状態になっても尚ベースラインは同じテンポでベースラインをなぞっていて、
それが逆に最高にカオスな空間を作り上げるんですね。
そしてそんな空間を作り上げた後の堂々のクライマックス、これは圧巻です。
もう地球で生み出された音とは思えないような、宇宙を超越したような、そんな音を3人で鳴らしてるんですね。
多分人生で1度も聴いた事無いような音なんじゃないですかね。
聴くときはマックス音量-2か-3ぐらいが良いと思います。
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